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バークチップ(ウッドチップ)のメリット、デメリット
「バークチップを敷いてみたい!」「でも失敗したくない」「メリットばっかりじゃなくて、デメリットも知りたい!」と思うのは当然ですよね。せっかく買うのですから絶対に失敗したくありません。そこで今回はバークチップを敷く前に長所と短所をしっかり把握して賢く購入するための準備をしましょう!
チップを敷くメリット
それでは早速チップを敷くメリットを見ていきましょう。見た目が華やかになる
チップを敷く一番のメリットはこれでしょう。木を使用しているので土や植栽とよく馴染みますし、見た目もとても綺麗です。バラ園や植物園など、花を観賞する場所では必ず使用されている人気の資材です。有名テーマパークでも使用されているので、一度は見たことがあると思います。
泥はね防止
チップは景観だけでなく、「マルチング」といって植栽の根元を保護する役目があります。その代表的な例が泥はね防止です。雨が降って地面がドロドロになっても、チップを敷いておけば周りに飛散する恐れがありません。
また、泥はねが草花の葉に着くと「黒点病(黒星病)」を引き起こす原因になります。土中のカビ菌が雨水によって葉や茎に付着し、病気を引き起こすのです。この病気になると葉が徐々に変色して枯れ落ちてしまいます。さらに、他の葉や株に感染する恐れがあるので、見付けたらすぐに葉を取り除きましょう。チップを敷くだけで、薬剤を使わずに病気を予防できます。
雑草防除
チップを敷くと日光が届かなくなるため、雑草の発芽を抑えることができます。チップを敷く量や、隙間により雑草防除効果が変わりますが、厚く敷くほど雑草を抑えることができます。
土の乾燥防止
地面に日光が届かなくなるので、土が乾燥しにくくなります。特に日差し強い夏、乾燥する冬に役立ちます。水やりの回数を減らすことができます。
害虫の産卵防止
土の表面が隠れるので、害虫が産卵するのを防いでくれます。特に厄介なのがコガネムシです。コガネムシの幼虫は植物の根を食べてしまいますし、成虫は植物の葉を食べる習性があります。また、コガネムシの幼虫は栄養があってふかふかの土を好むため、花壇に産卵するケースが多いです。
自然に優しい、ゴミが出ない
チップは木を砕いた物なので、環境に負荷を与えません。ペットやお子さんがいても安心安全です。また、不要になっても庭の片隅に放置しておけば、自然と朽ちていって分解されます。防草シート、マルチシート、レンガなどと違ってゴミが出ません。
チップを敷くデメリット
次にチップを敷くデメリットもご紹介します。虫の休憩所になることも
お庭の石をひっくり返すと、裏側に虫が隠れてたりしますよね?あれと同じで虫がチップの下に隠れやすくなります。誤解しないでほしいのですが、チップを敷いたからといって虫が集まってくるわけではありません。元々いた虫がチップの下に休憩しに来る感じです。小さな虫は日差しや風を避けるために、湿っていて過ごしやすいチップ下に避難して来るのです。
よくある勘違いなのですが、チップを敷いたからといってシロアリが集まってくることはありません。シロアリは大きな木材(厚さ1cm以上)にしか巣を作れないため、チップでは小さすぎます。
湿気がたまりやすい
「乾燥しにくい」ということはつまり「湿気がたまりやすい」ということです。日当たりの悪い場所でチップを敷くと、カビが生えてしまうことがあります。特に室内のプランター、植木鉢、観葉植物、1日中日差しが当たらない場所は要注意です。
完全に雑草を防げるわけではない
「チップには雑草防除効果がある」とお伝えしましたが、完璧に防げるわけではありません。「雑草が生えにくくなる」「大きな雑草が減る」といった感じです。そもそも雑草は非常に強く、砂利を敷いても隙間から生えてきますし、コンクリートで固めても突き破って生えてくることがあります。チップを敷くと「雑草が減る」程度に考えておきましょう。雑草を絶対に生やしたくない!という方はチップ下に防草シートを敷くと良いでしょう。
経年劣化する
木材チップのため、雨風に晒すと朽ちて分解されていきます。「自然に優しい」という長所でもあるんですが、数年おきにチップを追加しなければならないため短所でもあります。
バークチップ、ウッドチップの違いについて
ここまでチップのメリット、デメリットについて解説しましたが、実はチップの種類によっても長所・短所があります。今回は代表的な2種類のチップ「バークチップ」「ウッドチップ」を例にご紹介します。バークチップ
バークチップは木の樹皮のみを粉砕した物です(赤松や黒松が使われることが多い)。木の硬い部分を使用しているため、割れにくく、朽ちにくい、虫が付きにくい、長持ちする、見た目が美しいなどの特徴があります。
- 木の樹皮のみを粉砕したもの(赤松や黒松が使用されることが多い)
- チップが硬くて割れにくい
- 朽ちにくい(長持ちする)
- 硬いので虫が付きにくい
- 自然な見た目で人気
ウッドチップ
ウッドチップは木を丸ごと粉砕した物です。1本の木から採れる量が多いため、バークチップよりも値段が安いのが特長です。ただし、木の柔らかい部分を使用しているので割れやすく、朽ちやすい、長持ちしないなどの短所があります。
- 木を丸ごと粉砕した物(樹種によって特長は様々)
- チップが柔らかく、割れやすい
- 割れたチップからトゲがでやすい
- 朽ちやすい(長持ちしない)
- 見た目が安っぽいので、景観に合わないことも
- バークチップと比べて値段が安い
- 安い反面、粗悪品(トゲが多い物など)もあります
結局どっちを選べば良いの?
これは用途によって選びましょう。「品質重視、見た目重視ならバークチップ」「安く済ませたい、見た目は気にしない場合はウッドチップ」が良いでしょう。 花壇、公園、植物園などの景観が重視される場所ではバークチップが使用されています。反対に、ドッグラン、キャンプ場などの広い場所に沢山敷く、使用頻度が多くチップが早く劣化する場所ではウッドチップが選ばれています。個人のお庭で使用する場合は見た目が美しいバークチップが良いでしょう。
沢山使いたい場合は業務用バークチップがオススメ!
【個人宅向け】
【業者様向け】
「バークチップを沢山使いたい!」「少しでも安く買いたい」という場合は業務用バークチップがオススメです。業務用の大型規格(1袋50リットル入り)なのでお得に購入することができます。ホームセンターで売られている一般的な小袋(2リットル、5リットル)は少量で割高になってしまうので注意しましょう。業務用サイズの方がお得に買うことができます。
値段が安いと「安かろう悪かろう」というイメージがありますが、業務用バークチップは高品質&品質が安定しているのもポイントです。もともと施工業者がお客様先で使用するものですから、粗悪品を使うわけにはいきません。本来はホテル、デパート、テーマパークの花壇で使用されている物なので品質も安心できます。
業務用バークチップ使用事例
鉢植えバラへの使用事例
鉢植えバラに業務用バークチップを敷いた例です。バークチップを敷くことで、雨水の跳ね返り防止(土中のカビ菌付着による病気防止)、コガネムシの散乱防止などの効果があります。また、見た目にも美しいため、バラとの相性が非常に良いです。
店舗プランターへの使用事例
店舗プランターに業務用バークチップを使用した例です。お店の景観を美しく彩るため、飲食店、ショッピングモール、ホテルなどでも使用されています。
お庭への使用事例1
個人宅でお庭に業務用バークチップを敷いた例です。雑草対策でお庭に防草シートを敷いたのですが、シートがむき出しだと見た目が寂しいため、上にバークチップを敷きました。雑草対策になるうえに、景観も美しいので施工主様も大満足でした。
お庭への使用事例2
個人宅のお庭で業務用バークチップを敷いた例です。バークチップを敷く前は土がむき出しで寂しい感じでしたが、施工後はチップの暖かみが出て華やかになりました。
飲食店花壇への使用事例
飲食店の花壇で業務用バークチップを使用した例です。植栽、看板を照らすためのライトが植えてありますが、チップを敷く前は土がむき出しで寂しい感じでした。チップを敷いた後はオシャレで華やかな印象になりました。
まとめ
- チップはメリット、デメリットがあるので自分の施工現場に合わせて選びましょう。
- チップを敷くメリットは、「見た目が綺麗になる」「泥はね防止(病気防止)」「雑草防除」「土の乾燥防止」「害虫の産卵防止」「自然に優しい、ゴミが出ない」です
- チップを敷くデメリットは「虫の休憩所になる」「湿気が溜まり易い」「完璧にに雑草を防げるわけではない」「経年劣化する」です
- チップは大きく分けて「バークチップ」「ウッドチップ」の2種類があります。
- バークチップの方が高品質で、見た目が綺麗、チップが硬くて割れにくい、朽ちにくい(長持ちする)という特徴があります。
- ウッドチップは低品質ですが、その分値段が安くなります。見た目が安っぽい、チップが柔らかくて割れやすい、朽ちやすい(長持ちしない)という特徴があります。
- 「良いチップを沢山買いたい、安く買いたい」という方は業務用バークチップがオススメです。
【個人宅向け】
【業者様向け】