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松の葉先が茶色く枯れてきたのですが、どうすれば良いですか?

松の葉が枯れる原因は様々です。まずは弱ってしまった原因をしっかりと確認しましょう。「松全体が変色している」「松の一部分が変色している」などの症状で大まかに分類できます。
1番危険な「マツノザイセンチュウ」

松の病害虫の中で最も危険なのが「マツノザイセンチュウ」です。「松枯れ」「松くい虫」などとも呼ばれています。1度症状が表われたらほぼ助からない、恐ろしい害虫被害です。ですが確認方法は簡単です。下記項目に当てはまるかどうかチェックしてください。
【主な症状】
- 松全体が枯れる(変色している)
- 短期間で急激に枯れる
- 枝先を折ったり、樹皮を削った際に、松ヤニが出ない。もしくはネバネバがない、水っぽくサラサラしている。
上記の症状が見られたらほぼ確実に「松枯れ」です。助ける方法はありませんので、他の木に被害が出ないようになるべく早く伐採しましょう。カミキリムシを媒介に被害が拡大するので、伐採した木に幼虫が残らないように必ず焼却処分、もしくは燻蒸処理(気体にした薬剤で燻して病害虫を殺すこと)をしてください。詳しくは下記をご確認ください。
【関連】松枯れについて
松の一部が枯れる(変色する)

葉先の一部が枯れるのは病気、または害虫の可能性が高いです。
葉枯病
「葉枯病」は葉の色がまだら状に変色し、黄→赤→灰色と枯れていきます。葉から葉へと感染するため、病気に侵されている葉を見付けたら取り除いてください。また、変色して落ちた葉も感染源になるので取り除いて焼却処分してください。「キノンドー水和剤」が効果的です。葉ふるい病
「葉ふるい病」は名前の通り、葉をふるうように落葉する病気です。葉に黒い横線、まだらのような斑点ができるので、それが目印になります。重症になると激しく落葉しますが、これが原因で樹が枯れるのは稀です。他の病気と同じように、葉から葉へと伝染するので、変色した葉は取り除いて焼却処分してください。落葉した葉も忘れずに取り除いてください。「キノンドー水和剤」が効果的です。ハダニ
葉に付いたダニが吸汁することで葉が変色する害虫被害です。軽度の場合は黄色く変色する程度ですが、重症化すると赤褐色になります。変色した枝葉の下に紙を広げ、枝葉を軽く叩くとハダニがいるかどうか確認できます。また、視力の良い人であれば目視でも確認できます。「バロックフロアブル」などの殺虫剤が効果的です。樹自体の風通しを良くするのも効果的です。松全体が枯れる(変色する)

葉全体が変色し始めると危険な兆候です。「栄養に問題がある」か「根に問題がある」どちらかの可能性が高いです。
肥料不足
非常に稀ですが、肥料不足で葉の色が薄くなる(黄色くなる)場合があります。植えてから何年も肥料を与えていない木は要注意です。また、毎年しっかり落ち葉掃除をされていると栄養不足になりやすいです(落ち葉が分解されて土の栄養になるため)。そのような場合は「ニワユタカ肥料セット」を施しましょう。樹勢回復に優れた効果を発揮します。深植え
植え付け時に木を深く植えてしまい、根が呼吸できずに徐々に弱ってしまう現象です。放置すると根が腐って枯れてしまいます。根元を掘ってみて、10cmも20cmも根が出てこないようなら深植えの可能性があります。土の踏み固めによる酸欠
古い木に多い現象です。土が踏み固められてしまうと、根が呼吸できずに徐々に弱っていきます。人通りの多い場所では特に注意しましょう。土が固く締まっている場合は呼吸できるように少しずつ耕すと良いでしょう。1度に全て耕してしまうと根を傷める恐れがあるため、毎年冬に1/3ずつ耕しましょう。スコップで根を傷めないように注意して作業してください。除草剤の撒きすぎ
これも近年よく見られる現象です。除草剤を撒きすぎると松が弱ってしまい、最悪枯れてしまいます。抵抗力が弱まるため、病害虫被害を併発しやすいのもポイントです。粒状(つぶつぶタイプ)の除草剤が特にダメージが大きく、木が枯れやすいので要注意です。松を回復させるには

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ニワユタカ使用事例
五葉松の樹勢回復

葉が変色し、弱っていた五葉松にニワユタカを与えたところ、樹勢が回復しました。庭土がアルカリ性に偏っていたのですが、ニワユタカ肥料セット施工後は松の好む酸度 (酸性) に変化し、元気になりました。
ツツジの花芽増加1

ツツジにニワユタカ肥料セットを施したところ、前年より木の勢いが増し花芽が増えました。
ツツジの花芽増加2

年々花が少なくなり元気が無くなっていたツツジにニワユタカ肥料セットを使用。5月に使用したところ翌年の春には回復して沢山の花が付くようにりました。
桜の花芽増加

長年肥料をあげずにほったらかしにしていた桜にニワユタカ肥料セットを使用。寒肥(冬に肥料を施すこと)使用したところ、翌春には沢山の花が付きました。
まとめ
- 松の葉先が茶色く変色する場合は松が弱っている証拠です。変色のしかたである程度症状を判別することができます。
- 松全体が茶色くなり、短期間で急激に枯れた場合は「マツノザイセンチュウ」という線虫被害の可能性が高いです。これは症状が表われる頃には手遅れの場合が多いです。
- 松の一部が茶色く変色し、まだら色になる場合は「病気」か「害虫」の可能性が高いです。病害虫に合わせた薬を使いましょう。
- 松全体がゆっくりと徐々に茶色くなる場合は「栄養の問題」か「根の問題」の可能性が高いです。深植えしすぎていないか、根の周りの土が踏み固められていないか確認しましょう。
- 弱った松の樹勢回復には「ニワユタカ肥料セット」がオススメです。足りない栄養素を補って松を復活させます。